なぜステロイドを使っていると脱毛はできないのか?

    なぜステロイドを使っていると脱毛はできないのか?ステロイドという言葉を聞いたことがありますか?

    なんとなく、「ステロイドは身体に悪い」「使いたくない」などといった、マイナスのイメージを持っている人が多いのではないでしょうか。

    確かにステロイドは効果の高いお薬なので、むやみやたらと使うべきではありません。しかし、治療のために使うのなら話は別ですよ。

    さて、多くの女性が積極的に取り組んでいる美容ケアに、ムダ毛処理というのがあります。

    季節や部位に関わらず、全身ムダ毛をなくしてキレイにしておきたいというのが女心というもの。

    最近では自己処理による肌トラブルを懸念してか、脱毛サロンで脱毛をする人も増えてきました。そんな脱毛ですが、施術における注意事項はサロンによって違います。

    特にキャンセルなどに関するルールはサロン独自のものも多いようですが、どのサロンにも同じように書かれていることがあります。

    それはずばり、薬に関すること。薬に関する注意書は、必ずあるはずなのでチェックしてみましょう。その中には、「ステロイドを使用している人は施術できません」と書かれていることも…。

    なぜ、ステロイドを使っていると脱毛ができないのでしょうか。脱毛とステロイドの関係について、徹底的に調べていきましょう!

    目次

    ステロイドを使っている人は意外と多い

    ステロイドのイメージについては冒頭でお話ししましたが、それはあくまでもイメージの話。実際、ステロイドというのは副腎から作られる「副腎皮質ホルモン」のこと。身体の中で作られ、誰にでも分泌されているものなのです。

    お薬として処方されるステロイドは、副腎皮質ホルモンと似た働きをするものですね。決して恐ろしいものではありません。

    ステロイドには、

    1. アトピー性皮膚炎などの治療に使われる外用薬
    2. リウマチなどの治療に使われる内服薬

    の2種類があります。どちらにせよ、きちんと医師から処方された、大事なお薬であることに変わりはありません。正しく使えば、何の問題もないんですよ。

    若い世代の女性の場合、リウマチの人はほとんどいないでしょうが、肌荒れなどの治療にステロイド剤が処方されることは多いです。

    特に季節の変わり目などは、肌トラブルに悩む人も多いもの。ステロイドのお薬を使っている人は、意外とたくさんいるのです。

    サロンではステロイドはお断り?その理由はリスク

    まず結論から言ってしまうと、ステロイドを使用している場合、無条件で脱毛ができるサロンはありません。

    大抵の場合は施術を断られてしまうでしょう。これは別に、意地悪で施術を断っているわけではありません。ちゃんとした理由があるのです。その理由とは、主に3つあります。

    1. 感染症のリスクが高まる
    2. 色素沈着やヤケドのリスクがある
    3. 脱毛の効果が期待できない

    1つずつ見ていきましょう。

    感染症のリスクが高まる

    外用薬でも内服薬でも、薬を使っていると免疫力が落ちてしまいます。これはステロイドだけに限らず、他の薬全般にも言えること。

    免疫力が低下していると、肌荒れや炎症など、いつもは平気なことも影響を受けやすくなります。

    色素沈着やヤケドのリスク

    ステロイドを塗っていると、その部分は他の部分よりも光を吸収しやすいと言われています。つまり、ステロイドの部分だけ光やレーザーが過剰に反応してしまう恐れがあるのです。

    もしもそんなことになったら、皮膚は大ヤケドをしてしまうでしょう。

    重大な肌トラブルのリスクがある以上、照射しないというのは当たり前ですよね。何かあってからでは、取り返しがつきません。

    脱毛の効果が期待できない

    これはどういうことかと言うと、ステロイドの副作用で稀に多毛化してしまうことがあります。内服薬の場合は全体的に、外用薬の場合は塗っている部分だけ、毛が濃くなってしまうのです。

    薬の副作用で多毛化してしまった場合、いくら脱毛をしても思うような効果を得ることはできません。これでは満足のいく施術は到底できないため、始めからお断りしてしまうのです。

    薬の副作用であるにと関わらず、「○○サロンの脱毛は効果がない」などとネットに書かれてしまっては、サロンの評判にも関わりますからね。

    ステロイド使用中でも脱毛したい人はクリニックへ相談

    サロンの場合は大抵は断られてしまいますが、中には「医師の許可があれば可能」としているところも。少々面倒ではありますが、サロン指定の用紙に、ステロイドを処方してもらっている医師に「脱毛を受けても良い」という主旨のサインをもらうのです。

    ただし、たとえ許可をもらったとしても、脱毛当日はステロイドの使用は不可。治療のためのステロイドを、独断でやめてしまうのはやはりNG。まずは治療を先に行い、落ち着いてから改めて脱毛を始める方がいいのかな?と思います。

    それでも、どうしても今すぐ脱毛したい!という人は、サロンよりもクリニックに相談を。クリニックの方が、ステロイドに対して寛大なところが多いです。

    色素沈着や効果の低下などのリスクを説明、納得した上でなら、施術をしてもらえるでしょう。

    とはいえ、アトピーなどの炎症がある状態では施術はできませんので、クリニックは行く場合でも、治療を先に行うことをおすすめします。

    まとめ

    脱毛とステロイドの関係について紹介しました。

    ステロイドは決して危険なものではありませんが、脱毛をするのなら注意が必要です。くれぐれも、ステロイドを使っていることを黙って脱毛してしまおうなどと考えず、健康になってから脱毛をするようにしてくださいね。

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