脱毛クリームを使ったことはありますか?簡単にムダ毛の処理ができ、お肌もつるつるになれることから、今人気急上昇中のアイテムですよね。
脱毛クリームは「塗って時間を置いて流すだけ」という使い方が簡単なところも、人気の秘密。面倒な準備も必要ありませんし、放置時間も5分~15分ほどと短いので、気が向いたときにすぐに行うことができるのです。
そんな便利な脱毛クリームですが、使ったときに「痛み」を感じたことはありませんか?痛みを感じたら要注意!もしかしたら、肌が予想以上にダメージを受けているのかもしれません。
どうして脱毛クリームで痛みが出るの?
そもそも、どうして脱毛クリームを塗ると痛みが出るのでしょうか。ここでいう痛みとは、ヒリヒリ感やピリピリ感などのことをいいます。
このような痛みは、脱毛クリームに含まれる刺激の強い成分によるもの。主にチオグリコール酸やアルカリ剤が、痛みの原因を引き起こしているのだと考えられます。
チオグリコール酸
チオグリコール酸は、タンパク質を溶かす物質。
実は、毛の9割以上はケラチンというタンパク質からできていて、このケラチンはジスルフィド結合によって結び付いているのです。
チオグリコール酸には、このジスルフィド結合を分解する働きがあるため、毛をなくす(溶かす)ことができる、というわけ。
結合できなくなったタンパク質は、消滅するしかありませんよね。そのため、ほとんどの脱毛クリームにはチオグリコール酸が含まれています。
アルカリ剤(水酸化カリウム、水酸化ナトリウムなど)
また、アルカリ剤(水酸化カリウム、水酸化ナトリウムなど)にも要注意。
これらのアルカリ剤は、肌をアルカリ性にしてチオグリコール酸の働きを強めることができます。より脱毛クリームの除毛効果を高める、ということですね。
除毛効果の高いクリームは刺激も強いということですから、ピリピリとした痛みを感じる可能性が高くなるでしょう。
脱毛クリームで痛みが出たらどうする?
では、脱毛クリームを塗って痛みが出てしまったときは、どうしたらいいのでしょうか。痛みを我慢して時間まで待ってしまうというのも、確かに1つの方法ではあります。
少しの痛みなら、我慢してしまおうと思うのは、ある意味当然のことなのかもしれません。しかし、あまりにも強い痛みだったときには、我慢をせずに洗い流しましょう。
チオグリコール酸はアレルギーを引き起こすこともあると言われており、最悪の場合はアレルギーを発症してしまうことも…。
ヒリヒリとした痛みを放っておいた結果、赤く炎症を起こしてしまうかもしれません。
きれいになるための脱毛クリームで、炎症を起こしてしまったのでは元も子もありませんよね。痛みが出たときには我慢せず、流して冷やしておきましょう。
脱毛クリームで痛みを和らげるには?
とはいうものの、せっかくお金を払って買った脱毛クリームですから、できることなら「きちんと使いたい」と思いますよね?
実は、痛みが出てしまう場合の大半は「間違った使い方」をしているそう。正しい使い方をすることで、痛みを感じることはなくなるかもしれませんよ。
- クリームを塗ったら触らない
- 使用時間は守る
- 水で流す
- 使用後は保湿をする
この4つのポイントを守れば、痛みが出にくくなるでしょう。
クリームを塗ったあとは、成分が肌に浸透しているときです。このときに触るのはふさわしくありません。
また、ヒリヒリとした痛みを感じる一番の原因が、時間を守らないこと。
ムダ毛が濃いから、確実に処理したいからという理由で、メーカーの推奨する時間よりも長く放置していませんか?これは絶対にしてはいけないことなので、必ず使用時間は守ってください。
そして、水で流すというのも大切。お湯だとかゆみが出ることもありますが、水ならクールダウンもできますよね。クールダウンはとても大切なので、水で流すことはおすすめです。
さらに、保湿も忘れずに。脱毛クリームをしたあとの肌は、ダメージを受けています。ですから、低刺激の保湿クリームでやさしくケアしてあげてくださいね。
最近では、美容成分や保湿成分の配合された脱毛クリームも売られています。
肌が弱い人や、過去に脱毛クリームで痛みが出たことのある人などは、保湿成分の含まれた敏感肌用の脱毛クリームを選ぶといいでしょう。
敏感肌用のものなら絶対に痛みが出ないというわけではありませんが、ヒリヒリ感やピリピリ感を感じる可能性は低くなるといえます。
心配な人は、パッチテストをしてから脱毛クリームを使うようにしてくださいね。
脱毛クリームの痛みまとめ
脱毛クリームで痛みが出る原因と、その対処法などについてお話ししました。痛みが出てしまうのは、肌が想像以上にダメージを受けているからです。
肌をいたわるという意味でも、痛みの強く出るクリームは使わないほうがいいでしょう。
なるべく低刺激のクリームを選ぶようにし、なおかつ正しい使い方をすることも忘れないでくださいね。
特に、使用時間については絶対に守るようにしましょう。