脱毛クリームというのは、塗って流すだけでムダ毛を処理することのできるとても便利なアイテム。その便利さから、ここ数年で人気は急上昇しています。
カミソリで剃るより仕上がりがきれいである上、肌を傷つける恐れもありません。
脱毛サロンのように時間に縛られることもないので、自分のペースでムダ毛処理が行えますね。
さて、先ほど「脱毛クリームは肌を傷つけない」といいましたが、これはあくまでも「カミソリのようには」傷つけないというだけの話。
脱毛クリームが肌にとってまったくの無害かというと、決してそんなことはありません。
脱毛クリームは、クリームに含まれる有効成分であるチオグリコール酸カルシウムによって、毛のタンパク質を分解することができるもの。この作用により、毛を取ることができるのです。
しかし、考えても見てください。毛がタンパク質であるのと同時に、私たちの皮膚もタンパク質です。つまり、脱毛クリームは皮膚も溶かしてしまう恐れがある、ということ。
それゆえ、重大な肌トラブルが起こるリスクも忘れてはいけません。
脱毛クリームの肌トラブルでよくある炎症やかぶれ、かゆみ
脱毛クリームは刺激が強いので、肌トラブルを起こすこともあります。どんな肌トラブルが起こるのかというと、炎症やかぶれ、かゆみなど。これらの症状が出ることが多いです。
脱毛クリームを塗ったときにピリピリとした痛みがあったり、流したら赤みやかゆみが残ってしまった…なんてこともあるでしょう。
ひどくなると、肌がただれてしまうこともあるので気を付けなければなりません。
脱毛クリームで肌トラブルの対処法
いつもは何ともないのに、たまたま今回は肌荒れが起こってしまった…なんてこともあると思います。
女性の体は非常にデリケートですから、ほんの少しの体調の変化が、肌トラブルを招いてしまうことも少なくありません。
もしも脱毛クリームを使っていて、炎症やかぶれ、かゆみなどの肌トラブルが起こってしまったらどうしたらいいのでしょうか。
肌トラブルの対処法
皮膚科へ行く
市販の軟膏を塗る
などがあります。
ひどい場合は迷わず皮膚科へ
あまりにもひどいなと感じたら、迷わず皮膚科へ行きましょう。
肌トラブルを悪化させないためには、「何かおかしい…」と感じたら、すぐに脱毛クリームの使用をやめることも大切。
ムダ毛をなくしたいという気持ちは分かりますが、無理をして脱毛クリームを使い、肌トラブルのせいで跡が残ってしまったとしたらどうですか?
それこそ、取り返しのつかないことになってしまいます。
特にかゆみがある場合は、寝ている間に掻きむしってしまい、朝起きたら血が滲んでいた、なんてことも少なくありません。
どうしても皮膚科へ行く時間がないときは、市販の軟膏を塗るのもおすすめ。
- 小林製薬「フェミニーナ軟膏」
- 大正製薬「エマゼン軟膏」
この2つあたりがいいでしょう。
フェミニーナ軟膏
フェミニーナ軟膏はデリケートゾーンのかゆみに、とCMをしていますが、全身に使ってOK。
デリケートゾーンに使えるくらい肌にやさしいわけですから、体のどの部分にも安心して使えますよ。
フェミニーナ軟膏はステロイドは入っていないので、ステロイドは使いたくない!という人にもおすすめです。
エマゼン軟膏
一方エマゼン軟膏には、弱めのステロイドが使われています。
ステロイドを使うとすぐに症状が治まりますから、どうしても耐えられないというようなときにおすすめ。
どちらもドラッグストアで売られていますし、ドラッグストアには薬剤師が常勤していることも多いもの。
よく分からないなというときは、薬剤師に相談してみるのもいいですね。
脱毛クリームで肌トラブルを防ぐには?
もしも炎症やかぶれ、かゆみなどの肌トラブルが起こってしまったら、速やかに患部を冷やし、上記で紹介したような対処を行ってください。
そうすることで、被害は最小限に食い止めることができます。とはいえ、できることなら「脱毛クリームで肌トラブルが起こらないように」したいもの。
肌トラブルを未然に防ぐには、何かできることがあるのでしょうか。
ここでのポイントは、
- 生理前後や体調の悪い日は避ける
- プールへ行く前日には使用しない
- パッチテストをする
この3つ。
女性の体は非常にデリケートなもので、特に生理前後はホルモンバランスの乱れから肌トラブルが起こりやすいもの。
普段はなんともなくても、生理中に脱毛クリームを使ったらトラブルが起きた、ということもあるのです。
また、脱毛クリームを使った日はなんともなくても、プールの塩素に反応してかぶれてしまうこともあります。プールの前の日に使用するのはやめたほうがいいですね。
そして、毎回パッチテストをすることも忘れずに。
女性は些細なことでホルモンバランスが乱れやすいことから、脱毛クリームを使うときは毎回パッチテストをするといいですよ。
こうすることで、脱毛クリームによる肌トラブルを未然に防ぐことができるでしょう。
まとめ!脱毛クリームの放置時間はきちんと守る
脱毛クリームによる炎症やかぶれ、かゆみといった肌トラブルは、脱毛クリームを正しく使わないことでも起こるもの。
特に、放置時間はきちんと守りましょう。肌トラブルが起こっても、適切な対応をすれば大事に至ることはありません。
焦らず、応急処置をした上で皮膚科などへ行くことも検討してくださいね。